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クラシックギター、ソロギター、カメラ、音楽、映画がすきです。

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はじめての人間ドック

ドック申し込み

会社のスタッフに慢性的に病気がちな人がいて、糖尿の気配がある人もいて、だんだんと社員全体の健康的な心配が増えてきたこともあり、スタッフ有志で人間ドックを受けることにしました。

脳ドックと人間ドックの基本コースで約60000円。個人で負担するとなるとかなりの高額ですが、スタッフのQOL向上につながるということであれば、ということで福利厚生の一環としてサービスを受けられるように手配しました。

胃の検査が通常コースではバリウムによる検査になっていましたが、オプション料金を払って胃カメラによる検査を選択。取引先の方の身内の方が医療従事者なのですが、バリウムによる造影は読図が難しく、精度的にはカメラの方がよいとのアドバイスをいただいていたので、カメラにしました。カメラ好きですし。

高校時代に急性胃炎が何度か発症したことがあり、胃カメラを飲んだ経験はあったのですが、経口胃カメラはやはりツライので経鼻胃カメラにしました。口からやっても鼻からやってもオプション料金は同じ4320円でした。

 

EPARKという施設予約サイトから簡単に予約でき、しばらくすると選んだ病院の窓口から電話連絡があります。僕はブクロの民の一員として池袋北口長汐病院で受診してきました。

www.docknet.jp

ドック前夜

電話では健康診断時に訊かれる既往症の有無や、MRIを受診するための問診などがあります。念のため予約日に体調不良などがあって受信できない場合についても聞いてみたのですが、キャンセル料は一切かからず、別日に予約してもらえれば大丈夫とのことでした。電話口の方の対応もとても丁寧でした。

長汐病院 社会医療法人社団 大成会

 

さて、受診日が決まると、しばらくして問診表や事前採取のためのキットが送られてきます。便の検査2回分と、尿検査用のコップ&試験管が入っていました。

尿検査は健康診断時に行う時と同じく紙コップで採取して、それを密封できる試験管のようなものに移すだけです。便検査にも丁寧なマニュアルがついていて問題なく採取することができました。生まれて初めて洋式便座に逆向きに座るということをしました。

検査前日は21時以降は食事禁止。晩御飯も基本的には脂っこいものは避けた方が良く、アルコールも禁止とのことでした。24時以降は水、アメ、ガム、タバコなど一切のものを口にしないようにとの注意書きがされていました。

 
ドック当日

検査当日の朝は排尿したものを尿検査提出用に採取します。腹部エコー時に膀胱に尿がたまっていないと正しい結果が出ないとのことで、その後おしっこはガマン。近所の病院にしておいてよかったです。

検査当日8:30に病院受付に行き、体温を測り、8:45から検査開始です。受付で2400円のオプション料金でピロリ菌の検査を追加できるとの説明があったので、「まあそのくらいの金額なら」と追加しました。先に言っておいてほしいとちょっと思ったり。

更衣室で上下ジャージのような検査着に着替えます。長汐病院の方はとても親切なのですが、受付のベンチなどで説明を受ける際に、床に膝をついて説明してくださるのがちょっと恐れ多い感じでした。

検査はおおむね健康診断と同じで、待ち時間もほとんどなくどんどこと進んでいきます。そして山場はやはり頭部MRI胃カメラとでした。

 

MRIへイン

MRIは強力な磁場を発生する検査装置のため、金属類を身につけていないか、体内にボルトなどが埋められていないか、タトゥーはしていないか、などの問診を受け、金属探知機によるボディチェックがあります。(タトゥーに関しては諸説あるようですが、おおむね最近のタトゥーには問題が無いみたいでした)

「金属反応ナシ!オールクリア!」なところで、いよいよあの映画やドラマなどで見る円筒形のマシンとご対面です。「ゴン ゴン ゴン ゴン」という通奏低音のような機械音をあげるマシン。怖さはあまり感じずワクワク感が増してきました。

マシンにスライドインできる診察台に寝かされ、頭部を固定されていきます。ちょうど荷造り時の空洞をうめるように柔らかいクッションでアタマを固定され、最後にプラスチック製の仮面のようなもので固定されます。ハニバル・レクターか、鉄仮面かといったところです。

そのまま目を閉じるように促され、診察台が動いてマシン内へ。棺桶のような閉所なのでしょうが、目を閉じているのでよくわかりません。

さきほどの「ゴンゴン」した音から一転して、なんとも言い表しづらい工事現場的なマシン音がギャリギャリと鳴り始めます。これは磁場を発生させるためにマシンががんばっている音とのことでした。

MRIルームにはリラックスを促すためかクラシック音楽が小さいボリウムで流れているのですが、検査が始まると機械の作動音で全く聞こえなくなります。あの音楽に意味あるのかーい!とちょっとツッコミながら脳を検査されました。

正確な時間はよくわかりませんが15分ほどでMRI検査は終了。うるさいにはうるさいのですが、目を閉じて横になっていると割と眠くなりました。

 

胃カメラで体内ツアー

次は最後の山場「胃カメラ」(胃部内視鏡)です。

カメラを鼻に突っ込む前に同意書へのサインを求められます。検査による事故事例があるとのことなので同意書が必要なようでした(たしか0.007%の確率だったかと)。ここまできて同意しないを選択する人もなかなかいなさそうですが、まあ手続きは手続きで重要なのでふつうにサイン。

鼻からカメラを入れるため鼻の血管を点鼻薬で収縮して、さらに鼻にゼリー状の麻酔をいれられます。横になってなるべく上向きの姿勢を取るように言われ5分ほど待機。仕組みはよくわかりませんが、鼻の麻酔がこれで効くようです。

診察台には横向きに寝ます。アタマのちょっと上あたりにディスプレイが置かれ、リアルタイムでレンズがとらえた映像を受診者も見ることができるようになっています。カメラを操作する男性スタッフとアシスタントの女性スタッフの2名体制で検査は行われました。

「うどん食べてむせたときに鼻からうどんがでるのと同じような感じですよ」とのご説明をいただくも、そんな状況になったことが無いので想像で補いました。

「オエっとなるけど、なるべくこらえる」、「力を抜く」などのアドバイスをいただきいよいよカメライン。5ミリくらいの細さのチューブがズブズブと鼻の中にいれらていきます。痛くはないのですが、何とも言い難い異物感がハンパないです。

といっても3分もすれば異物感には慣れました。「いま食道と気道のあたりですよー」とカメラの到達点を口頭で説明され、ガイドつきの体内ツアーの始まりです。

 

胃の下部に到達すると何やら白っぽい箇所があり、「あー、軽く胃炎起こしてますね」とのご指摘。自覚症状がまったくなかったのでちょいとビックリ。「他はキレイですね」と説明され、さらに十二指腸へカメラは進んでいきます。

もちろん自分の十二指腸なんて見たのは初めてですが、「キレイですねー」と間の抜けた解説をいただき一安心。カメラは来た道を戻っていきました。

 

カメラを入れてる間はそれなりにツラく、えづきそうになって涙が出ます。そのたびスタッフの女性が「がんばってくださーい」「だいじょうぶですよー」などと励ましてくれるのが、苦しいながらもちょっと面白かったです。感情労働は大事ですな。

終わった後に我が胃と十二指腸への軽いレビューを言い渡され、検査はすべて終了しました。カメラをいれるときに空気を送り込んでいるので、しばらくゲップがでるとのことでしたが、オナラも出やすくなってた気がします。

 

まとめ

すべての検査が終わって受付で支払い。ほかの病院はよく知りませんが、長汐病院は現金一括払いのみなので、諭吉さん6枚プラス胃カメラ代を払って病院を後にしました。

病院を出たときには11:30になっていたので、検査にかかった時間は150~180分くらいでしょうか。待ち時間は長くても5分程度で、どんどんと検査を受けることができました。

長汐病院は見た目は昭和テイストばりばりで、しかも池袋北口ラブホ街のど真ん中(受付の目の前がラブホの入り口です)にあり、ちょっと大丈夫なのか?と思ってしまう点もありますが、スタッフの対応はとても親切丁寧で、ストレスを感じることはまったくなかったです。

検査棟がふたつにわかれていて、15メートルほど歩いて外を移動しなければならないのですが、その際にはラブホ街を検査着姿で歩くという稀有な体験もできます。12月に検査着一枚で外を歩くのはちょっと寒いですが、申し出ればひざ掛けなどを貸してくれるとのことでした。

検査結果は3~4週間後に郵送されるとのことでしたが、12/5に検査を受け、12/28に検査結果を受け取ることができました。胃炎が少しショックでしたが、おおむね問題なさそうとのことでとりあえず元気なようです。

そんなこんなで僕のはじめての人間ドック体験でした。

 

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写真は池袋大橋から池袋を望む光景。この階段を下りて右に曲がると長汐病院があります。(現場監督ZOOM/Oriental Seagull100)