『さらば青春の新宿JAM』を見るとさまざまな物欲が刺激されます。それはフレッドペリーのポロシャツであったり、モッズコートだったり、デザートブーツだったりするわけですが、僕にとっては「Barbour(バブアー)」のジャケットでした。
映画の中ではリーダーこと加藤ひさしさんの部屋(仕事部屋?)の貴重な映像が見られます。部屋には壁一面のラックがあり、その中に稀代のモッズ・加藤ひさしという男に影響をもたらしてきた、さまざまなコンテンツが陳列されています。
ファンの方ならば目を皿のようにして見るシーンだと思いますが、そのなかに「Barbour」のオイルドジャケットのリプルーフ用のオイル缶を見つけたのは僕だけではなかったと思います。
そしてコータローさんが明治神宮前で待ち合わせてフレッドペリーに買い物に行くシーンで着ているのは、間違いなく「Barbour」のジャケット。こちらは色合い的にオイル抜きしてあるか、最初からオイルを抜いてあるモデルのビデイルジャケットなのではないかと思います。(中にミッキーのグレーのスウェットを着ているシーンです)
実は僕はバイク乗りだった15年くらい前に「Barbour」のジャケットを買うかどうか迷って諦めたことがありました。その後、頭の片隅に「いつか買えたらなあ」と思いながらバイクもおりてしまい、時を同じくして「Barbour」のジャケットへの思いもどこかで失くしてしまっていたのでした。
時は流れて一昨年の9月にコータローさんの店「DUST AND ROCKS」が職場の近所に開店。そこにはオープン時からBarbourのオイルドジャケットが3着ほどありました。Barbourとの再会です。
ちょうど池袋交差点24時をシーズン1からマラソンしてコレクターズにハマってしまい、足しげく通っているうちに、なんとリーダーの初来店時に居合わせることができ、その時の模様を「池24」に投稿したところ採用され、ズブズブと「THE COLLECTORS」というバンドにハマっていき現在に至ります。
投稿したメールの内容にもあるのですが、まさに「Barbour」のジャケットを試着していたときにリーダーが店に入ってきたのでした。(その模様はシーズン7の「#069:南米を震わせろ!の巻」に収録されています)
リーダーと会えた翌週に思い切って買いに行こうかと思ったていたのですが、他の物を買ってしまい、予算もなくなってしまって迷っているうちにコートのシーズンではなくなってしまい、またしても「Barbour」のジャケットを袖に通すことはなくなってしまったのでした。
時は流れて今年の11月。記念すべき「さらば青春の新宿JAM」公開。初日舞台あいさつにいき、映画にももちろん感動。そして嬉しいことにわれらがシネマロサでも公開されてるとのことでこちらも見に行きました。(下記は11月の連休のコレクターズ漬けの日々を過ごした時の様子です)
シネマロサは『さらば青春の新宿JAM』仕様にされていて、原宿のギャラリーにも展示されていたリーダーのバイクや衣装が飾られていてとてもいい雰囲気でした。「いつものやきとん屋」からほろ酔い気分で「抜き打ちコーちゃん(もしくはダンシングコーちゃん)」がゲリラ来館することがあるという情報もあったのですが、この日は残念ながらパトロールはナシ。
2回見るとさらに映画への理解が深まるというか、1度目の鑑賞では見逃していた細かい点などが見えるようになり、ますますコレクターズにハマり、そしてますますBarbourへの熱も高まっていくのでした。
2度目の鑑賞を終えた翌週に「DUST AND ROCKS」に行くと、まだ1着だけBarbourのジャケットが残っていました。なんとなく試着させてもらったところ、とてもいいサイズ感。「セールもやってますよ」とのことなのでついにGET。
タグは切られちゃってますが、3ワラントのフード付きBEAUFORT(ビューフォート)ジャケットです。詳しい人が見れば何年のものか分かるのでしょうが、そのへんはよくわかりません。そんなこんなでコレクターズと「さらば青春の新宿JAM」で約15年越しの物欲が満たされた時でした。
映画もまだまだいろんなところで公開中です!ぜったいに劇場で見た方がいい映画なのでぜひぜひ!