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LEICA Q(ライカQ)を3年使ってみて便利だと感じている3000円以下のアクセサリー

純正ケースでギャフン

巷ではライカQの後継機「LEICA Q-P」が発表されて、ちょっと中古市場も落ち着いてきた感がある「LEICA Q」。いま購入を検討してる方も結構多いのではないでしょうか。

 

僕はちょうど3年前のいまごろ(主に値段的な部分で)さんざん迷った挙句にQを購入しました。ストレスのないオートフォーカス、便利なクロップ撮影、直感的に分かるwifiアプリ、機械式のマクロモード、そしてなにより素晴らしい画を吐き出すSummilux 28mm/f1.7とセンサーにノックアウトされ続けている3年間です。

自然とカメラを持ち出す機会も多くなり、ほぼ毎日のように通勤時も持ち歩いていたので、半年も経つとベースカバーの塗装が削れていました。またフィルムカメラと2台持ちの時に油断してカメラ同士がぶつかってしまうこともあり、純正品のプロテクターを購入しました。

 

こちらのケース、装着感はすばらしく、ホールド感も上がり、一安心と思っていたのですが、なんとケース下部のSDカード、バッテリー交換用の蓋がケースに干渉して開かないのです。一度ネジをまわしてケース自体を外してしまえばもちろん交換はできるのですが、いちいちそんな手間はかけられません。

そもそもの設計ミスなのか、ロットによるバラつきがあるのか、あるいはパチモノが出回っていたのか、当時はネットにあまり情報が無いため調べてもわからず、購入したマップカメラに返品して全額返金してもらうことになりました。

念のため銀座のライカブティックにも行って実物を見せて聞いてみたのですが、「設計ミスやコピー商品の流通といった報告は受けていない」とのことだったので、おそらく僕がつかんだモノが不良商品だったのでしょう。

今回のブログを書くにあたって、改めてネットでレビューをチェックしてみたところ僕と同じように「蓋が干渉して開かない」というレビューがちらほらあるので、ハズレを引いた人はほかにもいらっしゃるようです。

明らかにグリップは良くなりますし、質感などもとても気に入っていたので、別の個体を試そうかと思ったいたのですが、もうあの返品のやり取りなどをしたくないというのもあり、別のものを探すことにしました。

 

FIRST2SAVVV ブラケットキット

そこで発見したのがコチラの「FIRST2SAVVV  L型クイックリリースプレートブラケット ハンドグリップ Leica Q (TYP 116) 用」というハンドグリップつきブラケットキットです。お値段はなんと2700円。アート&アルチザンやゲリズのライカ用のケースなどと比べるとグッとリーズナブルなのではないでしょうか。

 

 

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2700円なら勉強代として許容できる範囲だったというのもありポチリ。おそらく中国かどこかから船便でくるタイプのもので、本当に届くかどうか半信半疑だったのですが、そんな心配は杞憂に終わり1週間ほどで到着しました。

構造としてはカメラ全体を覆うようなケースではないのですが、コの字型のプレートががっちりとカメラの下部と左右を守ってくれます。そして何より片手で持った時のグリップ感の良さが別物になります。

「LEICA Q」は描画や速射性については何の不満もないのですが、全体的につるんとしたデザインのため、ちょっとグリップに不安を感じていました。いちおう右手親指部分がくぼんでいて、ホールド性を確保するデザインになっているのですが、少し心もとないくぼみです。

仕事で20分くらいの時間内に現場スチルを100カットぐらい撮影することがあるのですが、このグリップ感にはとても助けられています。もちろん街歩きのスナップ時にとっさにカメラを構えるときにも同様です。

 

 

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装着するとこんな感じです。この向かって左側のくびれ部分に中指を添えると、力を入れずスッとカメラを安定させることができます。

見た目はすこしゴツクなってしましますが、もともとカメラ本体に対してレンズがデカいので、バランス的には良くなっているのではないかと個人的には思っています。アルミ製で250グラムとデータ上はちょっと重いですが、一日持ち歩いていてもその250グラムの増量が苦痛に感じたことはありません。

ライカのデザインをリスペクトしてそのままに使うことに美学を感じる方にはオススメできませんが、安全性をあげつつ、実用性を重視して、かつなるべく安くすませたい方には、とてもいいアクセサリなのではないかと思います。

 

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左側はこんな感じです。まさにバンパーといったところ。下部の六角ネジ(レンチは商品に付属してくるので別途購入は不要です)を外すことでこちらのパーツなしで使用することも可能です。全体がマットブラックに塗装されていて、カメラの素材との違和感も個人的にはあまり感じません。

 

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ベースプレートを下から撮ったものです。裏蓋用のスペースが確保されていて、とりつけたままSDカード、バッテリ交換ができるようになっています。三脚用のネジ穴もプレートに切ってあります。(しょっちゅう持ち歩いて、そのへん置いてあるのでホコリだらけです。スンマセン)

 

サムレスト

そして、こちらのプロテクトキットともう一つ重宝しているのが、『FIRST2SAVVV』 のサムレストです。お値段はビックリ1650円。純正品が目が飛び出るほど高いライカ製品。もちろんそれを使うステータスがあるのは分かりますが、あまりそこにこだわりも感じないので、僕にはこれで十分かなと感じています。

 

 

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装着するとこんな感じです。塗装の違和感もないですし、グリップ力は段違いによくなります。一点いただけないのはクロップ選択ボタンが押しにくくなります。ただ、これも慣れの問題なので、2,3回持ち歩けばあっという間に慣れます。

 

バッテリー

高機能でWifi連動もありますし、とかくQちゃんは電池をモリモリ消費します。プレビューを切って使うなどマメに省エネして使っている方は大丈夫なのでしょうが、僕はけっこうバッテリの消費スピードが早いです。

というわけで予備バッテリは常に持ち歩いています。こちらも純正品は10000円以上ととにかく高いのでSigmaの互換品(元はSigma dp2 quattro用のバッテリ)を使っています。もちろん純正品の使用が推奨されるために自己責任ということになりますが、こちらの1904円のものを3年使っていて全く問題ないです。

 

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記載はいろいろ異なりますが、LEICA Q付属のチャージャーで問題なく充電できますし、非純正品のほうがバッテリ消費が早いなども(少なくとも体感的には)感じません。

 

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参考になるか分かりませんが、Summarit50㎜/f1.5を装着したM4との対比です。そもそもでっかいQちゃんですので、今回紹介したパーツを付けてもそんなにサイズ感は変わらないかなと感じています。

 

というわけで3000円以下で「LEICA Q」を使いやすくするアクセサリ紹介でした。振り回してこその「LEICA Q」。その振り回しやすさをちょっとだけグレードアップしつつ(お金をなるべくかけずに)カメラも守れたらなと。

 

振り回しやすさゆえに振り回しすぎて傷だらけにしちゃうのもちょっと心配、だけど高いケースにお金をそんなにつぎ込みたくないという方にはオススメかと思います。

 

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(代官山にて。LEICA Q)