Take your Time,Take your Life

クラシックギター、ソロギター、カメラ、音楽、映画がすきです。

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川越で花見&写真さんぽ

川越在住のカメラ仲間が花見&写真さんぽに誘ってくれたので、一か月ほど前に購入したLeica M10をもってカメラさんぽしてきました。少し肌寒い日でしたが、日差しの下はあたたかく、楽しく撮り歩くことができました。

 

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喜多院には出店も多く出ていて、つまみからお酒までなんでもそろう充実ぶり。たいへんな賑わいで、地元の方々や観光客が杯を酌み交わし、思い思いに春の一日を楽しんでしました。

 

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われわれも桜を見ながら屋台で日本酒とつまみを調達してパシャリコパシャリコ。

 

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街を少し歩き、新河岸川の桜堤へ。海外からの写真好きもたくさん訪れ、カメラを持っていない人を探すのが大変なくらいの盛況ぶり。まだ慣れぬ新しいカメラを手にパシャリコパシャリコとファインダーをのぞき、ピントを合わせる楽しい日曜日。

 

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新河岸川は流れも穏やかで映り込む桜も本当に美しかったです。この美しさを切り取る腕前が無いのが本当に悔やまれますが、まあ、それはそれということで。

 

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なんだか新海誠監督チックな一枚。また桜の花咲くころに訪れたいものです。

ノエル・ビリングスリー GGサロンリサイタル ご来場ありがとうございました

去る3月3日にGGサロンにて開催しました『ノエル・ビリングスリー ギターリサイタル』無事に終了しました。ご来場いただき誠にありがとうございました。

 

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僕は会場設営と受付担当をしていたので、リハーサルを少し聞いた以外は本番の演奏を聞くことはできなかったのですが、お客様の反応を拝見するに楽しんでいただけたようで、うれしく思っています。

 

『アストゥリアス』『アルハンブラ宮殿の思い出』など有名なスペインもの中心に、『早春賦』のギターアレンジなどをちりばめ、大曲としては彼が得意とするブリテンの『ノクターナル』を入れ、聞きごたえのあるプログラムになっていたのではないかと思います。

ノエルさんのルーツでもあるイギリスの曲として、ラブレディの『今朝オマーに再び陽は昇った』も取り上げてもらいました。こちらは録音も少なく、演奏される機会もあまりない曲ですが、非常にクラシックギターらしい技巧が盛り込まれた聞きやすい曲で、楽しんでいただけていれば幸いです。

ギタリストの福田進一先生はじめ、スペインギター協会の諸先生方にも足を運んでいただき、そして予想を上回るたくさんのお客様にご来場いただけました。

沖縄から演奏者を呼んでの演奏会ということで心配なこともたくさんありましたが、無事に終えることができ、胸をなでおろしております。

今後、全国各地での演奏も増えていく演奏者の、GGサロンデビューのお手伝いができたこと、大変うれしく思っています。ノエル・ビリングスリーの名前をどこかでお見かけの際には、また足を運んでいただければ幸いです。

ご来場、ご支援、誠にありがとうございました。

 

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(爪を磨くノエル。本番前の楽屋にて。Leica M4/Summrit 50mm/Rollei RPX400)

 

センチ単位でオーダーできるロープストラップ

カメラのストラップというのは、実用性だけではなく個性の表現やファッションとしての楽しみがあるもので、何がいいとは一概に言えないものですが、僕が2年ほど使ってオススメするのはクライミングロープなどを使用した丸紐型のストラップです。

一般にカメラに付属してくるものは、メーカーのロゴを冠したナイロン製か革製で形状は平紐型のものが多いです。ライカQに付属しているストラップも革製の平紐で、ロゴが小さく刻印されてるシックなデザインは好きなのですが、いただけない点もあります。

まずは長すぎるということ。ユニバーサルな規格、あるいはドイツでのサイジングではあの長さでも問題ないのでしょうが、日本人の標準体型にとってはいささか長すぎるもので、首から下げるとブラブラしすぎますし、ベルトのバックルなどにあたることでキズの原因にもなります。

そして、もう一点はリングカバーがついてないため、カメラの軍艦部エッジに金属製のリングが当たってしまい、同じくキズがついてしまうことです。こちらは各メーカーから展開されているリングカバーを買うことで対処できるのですが、どうせならということでストラップごと変えてしまおうと思い立ったのが2年前のことでした。

 

平紐型はデザインも多く、見た目も惹かれるものも多いのですが、気になる点があって、それはハンドストラップのように右手に巻き付けて使おうと思ったときのフィット感というか「手へのなじみ」が弱いという点でした。

また、首からかけたり、たすき掛けしたり右手に巻き付けたりなどを繰り返していると紐がねじれやすいというのもストレス原因になります。

 

カメラ仲間にFUJIFILM Pro2に丸紐型のロープストラップを使っている人がいるので、ちょっと触らせてもらったところ、手に巻き付けたときのしっくりくる感じがあり、また平紐ストラップにありがちなストラップのねじれも無いため、次第に「丸紐にすべえ」と思い始めたのでした。

 

ちょうどそのころハービー・山口さんのワークショップに参加して、ハービーさんの使用されているカメラなどを見せてもらったのですが、ハービーさんが使われていたのが丸紐型のロープストラップでした。

 

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(Leica Q)

ワークショップが終わって調べてみたところ、こちらはExtendede Photograohic Material社の「YOSEMITE CAMERA STRAP(ヨセミテカメラストラップ)」のようでした。(ちなみにカメラは「Leica M-P(Type240)」でレンズはLomography主催のワークショップだったため「Lomo LC-A MINITAR-1 Art Lens 2.8/32 M」をお使いでした)

「これだ!」とポチろうと思ったのですが、首からかけられるものはサイズ展開が105㎝~からとちょっと長すぎでした。写真を見ると分かると思いますが、ハービーさんもロープにコブを作って長さを調節されているようでした。

丸紐かつ短いストラップはないものだろうか?(できれば安く)と探してみたところ、みつかったのが「ルミエール カメラ」社のロープストラップでした。

 

lumierecamera.blog77.fc2.com

 

こちらはパラシュートに使われているコード(ロープ)でできているそうで、強度も問題が無さそうです。ヨセミテストラップで使われているクライミングロープと、こちらのパラシュートコードにどのくらいの強度の違いがあるか分かりませんが、おそらく1kgにもみたないカメラを吊り下げるにはどちらも問題が無いかと思われます。

80㎝~140㎝で長さの指定ができて、自分のカラダの大きさや使い方に合わせられるので、だいぶ購入に前のめりになりました。

 

ストラップのリングは「標準リング」と「細いリング」の2種類から選べるのですが、Leica Qだとどちらがいいのかがよくわかりませんでした。メールで質問してみたところ一日もたたずに画像検索してくださって「シャッター側の軍幹部エッジがアイレットから近いので、径の小さい「細いリング」で作ったほうが、軍幹部にリングが直接当る心配が無さそうです」という回答をいただけました。

丁寧に対応していただけたのもあり即オーダー。色は「BLACK」で、サイズは96㎝に指定しました。僕は身長が168㎝のやせ型の男性ですが、この長さだと首から下げてもベルトのバックルにあたらず、かつ、厚手のコートなどを着ていてもストレスなくたすきがけ出来ます。

 

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メール便で送られてきて、オーダーから受け取りまでは4日程度だった思います。ロープの径は7㎜でしなやかで滑ることもなく、手になじみ、手に巻き付けるのも楽です。右手に巻いて使ってから、首からかけたり、たすき掛けにしたりと、いろいろ持ち方を変えた際にもストラップがねじれることもありません。

幅の広い平紐型ストラップに比べれば、表面積が狭くなる分、どうしても重量分散の点では劣りますが、ライカくらいの重さのカメラであればまったく問題ないです。

 

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アイレット部分の拡大画像です。軍艦部にあるキズはQに付属していたストラップをリングカバーなしで使っていた時のもので、ロープストラップに変えてからはキズはついていません。2年ほどこちらのストラップを使っていますが、特に不便だと感じたこともありません。

 

注文は「ルミエール カメラ」のサイトには専用のオーダーフォームなどはないため、メールで指定されたフォームを入力してオーダーする形です。支払いも銀行振り込みのみですが、丁寧に対応していただき、発送までもとてもスムーズでした。

商品価格は税込みで5000円。送料が120円です。サイズオーダーができることもあり、上述の「EXTENDED」ヨセミテストラップ(10800円)や、「ARTISAN & ARTIST」のシルクストラップ(15120円~)、のLeica純正のスロープトラップ(7560円)に比べるとだいぶリーズナブルな価格設定なのではないかと思います。

 

もし現在使っているストラップにストレスがあったり、丸紐ストラップを使ったことが無い方は、ストラップ交換時の選択肢の一つに加えてみてはいかがでしょうか。見栄えはミニマルで主張がないため、個性的なストラップが好きな人には向かないと思いますが、使ってみるとその便利さとフィット感にハマるのではないかと思います。

 

www.lumierecamera.com

イオンシネマ板橋で見る『さらば青春の新宿JAM』は格別

新宿ピカデリー、池袋シネマロサ、MOVIX昭島と11月の公開から3回にわたって鑑賞してきた我らがコレクターズの映画ですが、いよいよリーダー(加藤ひさしさん)第二の故郷ともいえる「イオンシネマ板橋」での公開が決まったので、宣言通り行ってきました。

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最寄り駅は東武東上線の「東武練馬」。僕は同じく東上線の大山に10年ほど住んでいたのもあり、このあたりはときどき訪れる場所でした。熊谷でモッズの洗礼を受けた若かりし加藤青年は、その後一度就職のために上京するのですが、その時に住んだのがまさにこの東武練馬。

パーソナリティをつとめている人気ポッドキャスト番組『池24』(池袋交差点24時)でも板橋のイオンを「ぬかった格好」で歩いているという話もしていて、こちらのイオンシネマもファンの聖地のひとつといってもいい場所です。

 

イオンシネマ板橋にはどうやら非公認ながらリーダーが来ているという情報が出ていたので、ホワイエなどで会えたりできたら…と以前いっしょに撮っていただいた写真とサインペンを持って行ったのですが、残念ながらそこでお会いすることはかなわずでした。

公開してから4か月が経過し、お客さんの入りはそれなりに淋しくなってきてはいますが、出演者が劇場に来るということもあり、まずますの入りでした。

映画を見るのは4回目ですが、やはり最後のシークエンスは何度見てもいいものです。何度見てもビールが飲みたくなります。あそこまで極上のビールを飲むことは生涯できなさそうですが。

 

上映後にリーダーが登場し、このエリアに生活していたころの思い出をいろいろと聞くことができました。

実は板橋側ではなく、東上線の線路を挟んだ練馬区の北町地区に住んでいたこと。娘さんとポケモンを見に来たり、ここでたくさんの映画を見ていたこと。上京してすぐに住んでいたアパートで「ぬかった格好」で大家さんの部屋に家賃を払いに行ったら、大家さんが亡くなっていて非常に気まずい思いをしたこと、駅前のKFC(今はちょっと店の場所が変わってしまった)でケンタッキーの洗礼をうけたこと。

もちろん映画の舞台でもある「新宿JAM」にもここから通っていたことになり、東武練馬周辺がまさに「青春の住処」だったのだと感じられるトークでした。

 

いわば熊谷に続く第二の凱旋とでもいうのでしょうか。ミュージシャンや表現者としての加藤ひさしではなく、80年代に上京してきた一人の青年としての、あるいは父親としての、いわば「ふつうの人間としての」加藤ひさしの「ふりかえる夜」に立ち会たことは、なんだかこう、人生が豊かになったように思えることでした。

「おじいちゃんのおしっこのように」とリーダーが言っていましたが、まだ映画は続いています。この先もどこかで誰かの扉をたたいていってほしい。そう願うばかりです。

 

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終わらない『扉をたたいて』 さらば青春の新宿JAM@爆音映画祭

昭島MOVIXの爆音映画祭で我らが『さらば青春の新宿JAM』がかかるとのことで、青梅線に揺られて行ってまいりました!

 

www.bakuon-bb.net

映画祭は『バーフバリ』に『マッドマックス 怒りのデスロード』に『ボヘミアンラプソディー』とビッグタイトルぞろい。製作費的にも興行収益的にも相手としてはかなり手ごわいです。

異例のロングランを続けている『さらば青春の新宿JAM』とはいえ、手ごわい対バン相手に押され気味になってしまうのかと思いきや、お客さんがけっこうきていて嬉しい!『池袋交差点24時』で、お客さんが3人しかいなかったとか5人しかいなかったとか、寂しい話を聞いていたので一安心です。

映画館についてトイレに行ったところでDUST AND ROCKS(THE COLLEECTORSのギタリスト・古市コータローさんが手掛ける古着屋)のキムタクさんとばったり。「非公認」さんといっしょにいらしていてご挨拶。

前から四列目のセンターという好位置のシートに陣取り、三度目の『さらば青春の新宿JAM』を見てきました。思っていたより爆音ではなかったですが、ライブシーンの音がかなりリアルになっていて、拍手の音や歓声が臨場感をアップさせてくれます。

PAというか生放送のミキサーみたいなポジションの人が、つきっきりで映画の音響をコントロールするのかと思っていたのですが、あくまで爆音映画祭のために音源をいじってプリセットされた設定で流しているとのことでした。

リーダーが池24で話していたようなDJスタイルの映画祭、設備的な問題もありますが、ぜひ実現してほしいものです。

さて、映画は新宿ピカデリー、シネマロサに続いて三回目ですが、やはりラストには感動。『扉をたたいて』、リーダーからコータローさんへの告白シーン、ライブ後にひさしぶりにビールを飲むという一連のシークエンスは、何度みても心が揺さぶられます。

上映後は爆音映画祭の仕掛人の樋口泰人とリーダーを招いての舞台挨拶。リリーさんの声にものすごいウーハーが聞いてしまっている事情など、音源編集上の裏話など聞けて面白かったです。

サイン会で間近に見るリーダーはやはりカッコいいです。糖質制限もあってかどんどん細くなって「ザ・ロッカー」という感じになっていっている気がします。一方で風邪などひきやすくなったといっていたので、体にはご自愛いただきたいところですが。

 

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いよいよ今週はリーダー第二の故郷「板橋のイオンシネマ」で『さらば青春の新宿JAM』がかかります。家から近いこともあるのでもう一度「扉をたたきに(たたかれに)」行ってきます。

 

#filmisnotdead -Film Photography Exhibition- に出展します

 

#filmisnotdead -Film Photography Exhibition-
 
会期:2019.5.26(日)〜2019.6.1(土)
 
会場:Design Festa Gallery EAST 101, 102,  EAST アートピース

 

5月末に原宿の「デザイン・フェスタ・ギャラリー・イースト」で開催されるこちらの写真展に参加します。

 

designfestagallery-diary.blogspot.com

 

#filmisnotdead (フィルム・イズ・ノット・デッド=フィルムは死なない)は生産終了の情報があいつぐフィルム業界にあって、フィルム写真を応援しようと世界的に使われているハッシュタグです(ほかに#filmisalive とか#buyfilmとかもあったりします)。

展示会もその名の通りフィルム写真オンリーの作品展です。写真仲間が昨年出展していて、今年も出るということで誘ってもらいました。

 

先月末あたりからちょっとずつ作品撮りを始めています。「作品撮り」なんてカッコいい響きですが、ふつうに時間をみつけてはファインダーをのぞき込んでいる日々です。

まだテーマも絞り切れていないので、撮った写真をならべてみて、あとからテーマをつけるみたいな感じになりそうな予感ビンビンですが。

ライカM4で撮ったモノクロ写真オンリーの展示の予定で、何度かお世話になっている近所のラボでセコセコ引き伸ばそうと思っています。

 

www.ama-labo.com

 

初めてこういった写真展に出展するので何もかも手探り状態ですが、見た方にちょっとでも楽しんでいただける展示にできたらなと思っています。

デザイン・フェスタ・ギャラリーは建物自体がおしゃれな空間なので、遊びに気がてら見ていただけたら嬉しいです。

展示会まであと実質三か月。暇さえあればシャッターを切って、あとは写真の神様がほほ笑んでくれるのをひたすら待つのみです。もし近くにお立ち寄りの際には、よろしくお願いいたします。

 

 

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(Leica M4/Summarit50mm f1.5/Rollei RPX400)


金川晋吾、吉田亮人、上田義彦、家族をめぐる三冊の写真集

写真集が好きで、アマチュアながら写真を撮るための刺激を受けたいときや作風に魅入られたときなど(財布に余裕がある限りで)ときどき買っています。

最近手に入れた二冊の写真集がたまたま家族の写真だったのですが、それらを眺めていたら、昔から持っている写真集をまた見たくなったので、その一冊を合わせた三冊をご紹介しようかと思います。

 

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金川晋吾『father』

 

一冊目は前から気になっていた金川晋吾さんの写真集『father』です。蒸発グセのあるお父さんを中判カメラで静かにとらえた作品集。蒸発というとなにか修羅場のようなものを想像しがちですが、そんなドタバタは無く、ある日ふっといなくなってしまうお父さん。

残された走り書きのメモには「やっぱり生きていくのが面倒くさい」と、書き記してあり、こちらが写真集の帯にも使われています。

ことばだけを見ると何か不穏な想像をしてしまいそうになりますが、蒸発したときと同じく、戻ってくるときも行きつけのスナックにふっと戻ってきているという、ちょっとつかみどころのない人物のようです。

巻末に金川さんが当時書いていた日記が載っているのですが、ぬぐきれない人生におけるシリアスネスからの逸脱というか、なにかこう、空虚ではあるが悲劇的ではないというか、言い表せない虚無を相手にしているようなうすい絶望感に包まれています。

それは大きな絶望感ではなく、毎日足ぶみをしていたら、すこしずつすこしずつ地面がえぐれて行っているような、生命にヤスリがかけられていっているような静かな絶望です。ただ、写真にはそのギリギリのところでの生命力の片鱗のようなものが写っていて、それがまたなんともやるせない気持ちになってしまうというか。

なかなか言葉では表せない気持ちにさせられるのですが(だから写真で表現するのでしょうけれど)、VICEにとても詳しいインタビューが載っているので、興味があったらぜひぜひ読んでほしいです。

www.vice.com

 

 

吉田亮人『THE ABSENCE OF TWO』

もう一冊は、吉田亮人さんの『THE ABSENCE OF TWO』です。こちらは1月に発売されたばかりの新刊で、まだ書店の扱いも多いかと思います。現在出版記念イベントが行われていて、公式サイトではそちらのスケジュールも掲載されています。

 

www.akihito-yoshida.com

 

吉田さんのおばあちゃんと年下のイトコ・大輝さんの二人の生活のドキュメンタリー写真です。生活の様々な面で介助が必要になったおばあちゃんと、それに優しく寄り添う大輝さんの姿がモノクローム写真で綴られています。

こう聞くととてもハートウォーミングな写真集に感じられますが、ページをめくっていったさいごに、写真集のタイトル"THE ABSENCE OF TWO"の意味を知ることになります。

「苦しくて涙が止まらない」「ずっとこの写真のことを考える一日が続いた」…などの反響が帯に記されていてますが、僕もこの写真集を見終わって心穏やかではいられなかったのは確かです。

 

greenz.jp

 

こちらは『KYOTO GRAPHIE京都国際写真祭2017』という写真祭に展示されたもので、その様子は上記の取材記事に詳しく書かれています。ぜひぜひ紙に印刷された写真で見てほしい作品群です。

 

 上田義彦『at Home』

三冊目はこちら、著名人のポートレートを多く手掛け、広告写真家としても著名な上田義彦さんの『at Home』です。奥さんである女優の桐島かれんさんと、その間に生まれたお子さんたちとの生活を13年間にわたって撮影し続けたファミリーポートレートです。

ライカM4とモノクロームフィルムで撮り続けられた写真群。上田節ともいえる上品な淡いモノトーンの写真集で僕のお気に入りの一冊です。おそらく絶版になっていてなかなかお目にかかることが無かったのですが、数年前にクレマチスの丘を訪れたときにミュージアムショップで手に入れることができました。

残念ながら竹芝にあった上田さんの「ギャラリー916」は昨年閉廊していしまい、おおきなプリントで見る機会は減ってしまいましたが、写真集が手元にあるだけでもまあよかったなと考えるようにしています。

海、洋館のような家、庭、母子、増えていく家族…桐島かれんさんの美しさもあってどこか現実離れした物語のような家族写真です。ただそれもやがては失われていくものであり、それをとどめるささやかな営みが写真だということを強く感じる一冊です。

 

家族に、特に年老いてきた両親にレンズを向けるのは、なんだか難しいと感じるのは僕だけでしょうか。パッと撮るのは大丈夫なのですが、ちゃんと撮ろうとすると、どこか気恥ずかしく、写真を撮る意味を必要以上にあれこれと考えてしまう気がします。

 

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 (富士フィルム30000人の写真展に出した1枚)