Take your Time,Take your Life

クラシックギター、ソロギター、カメラ、音楽、映画がすきです。

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【リサイタルのお知らせ】ノエル・ビリングスリー ギターリサイタル 3月3日 @GGサロン

沖縄在住のクラシックギタリスト、ノエル・ビリングスリーの演奏会を開催します。

 

とき:2019年3月3日(日)13:30開場 14:00開演

ところ:現代ギター社 GGサロン(東京メトロ有楽町線副都心線要町駅徒歩3分)

 

 

昨年にノエルさんが東京に来た際に素晴らしい演奏を聞くことができたのですが、その際に会場にいらしていたコンサート企画団体「レヴリコパン」の代表の方と意気投合し、「東京で来年ノエルの演奏会をやろう!」ということになり準備を進めてきました。

kentarot.hatenablog.com

 

ノエルさんはイギリス人のお父様と日本人のお母様との間に生まれ、クラシックギターに目覚めてから僅か6年でロンドンのトリニティ・カレッジ・オブ・ミュージックを首席で卒業するという傑出した才能の持ち主です。

沖縄移住後にも国内のギターコンクールに参戦し、2015年に日本ギターコンクールで優勝、翌2016年には東京クラシカルギターコンクールで優勝、さらに翌2017年には日本スペインギター音楽コンクールで優勝と、国内の主要コンクールで立て続けに優勝してきた名手です。

クラシックギターをそもそも聞いたことが無い方には、少々わかりづらいかもしれませんが、こちらのコンクールはいずれも本選に残るのも狭き門で、そこで立て続けに優勝するということは、並々ならぬテクニックと音楽性を持っているという証明にほかなりません。

 

沖縄で活動されていてなかなか東京で聞くことができない、そして、いま勢いに乗っているギタリストが、ギター1本で紡ぎだす音楽をぜひ多くの人に楽しんでいただけたらと思っています。

 

詳細は下記のフライヤーをご覧ください。

 

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www.confetti-web.com

こちらのカンフェティというオンラインチケットサービスからもチケットのご購入ができます。

 

また私も少々チケットを取り扱っておりますので、TwitterのDM、facebookメッセンジャー等でお気軽にお問い合わせください。

 

OLYMPUS PEN DとモノクロフィルムRPX400で『ザ・ブラボーズ』ライブを撮る

2年ほど前から『THE BRAVOS (ザ・ブラボーズ)』というヴェテラン・ロックバンドのメンバーと知り合う機会があり、数回ライブに足を運んでは写真を撮っています。 

ボーカルのビリーさんは昨年還暦を迎えましたが、たくましいカラダから迸るロックスピリットは、ホント胸を打つものがあります。バンドへの掛け声は「ブラボー!」とクラシック気味ですが。

 

僕はカラー写真よりモノクロ写真がどちらかといえば好きで、ここ数年はモノクロフィルム:カラーフィルムの比率が7:3くらいになっています。正確にカウントしたことはないですが、デジタルでもたぶん同じくらいの比率で撮っています。

そんなこんなで2週間ほど前に荻窪の『CLUB DOCTOR』で行われたブラボーズのライブに、年始に手に入れた『OLYMPUS PEN D』にモノクロフィルムを入れて、かぶりつきで写真を撮ってきました。

ライブが始まってしまうとポジションを移動するのがなかなか難しいので、どうしても同じアングルからばかりになっていまってますが、還暦を超えてなおロックし続ける男のカッコよさが少しでも表現出来たらなあと。

 

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(すべて OLYMPUS PEN D/Rollei RPX400)

フィルムは『Rollei RPX400』を使用しています。数年前から柔らかい階調表現が気に入って使っています。基本的には薄暗く、ランダムに照明が明滅するライブハウスでISO400でのフルマニュアル撮影は難しいですが、まあそれもカメラの面白さのひとつかなと思います。

 

ライブ後、打ち上げにも顔を出させてもらってブラボーズのメンバーといろいろお話ししたのですが、『THE COLLECTORS』や『THE BLUE HEARTS』のメンバ―との交流の話がふつうにでてくるのが、まさに生きるレジェンドといった感じでした。

個人的には『THE COLLECTORS』のリーダーこと加藤ひさしさんのことが、その前身バンドの「『THE BIKE』の加藤くん」として出てくるのが面白かったです。何度か対バンしていたらしい。スゴイ!

 

『オリンパスペン』シリーズのようなコンパクトなフィルムカメラの振り回しやすさは、こういうときに大活躍するし、ハーフカメラで72枚撮れるというのも気兼ねなくシャッターが切れるという意味でいいな、と感じた初めてのモノクロフィルム撮影でした。

 

 

 

OLYMPUS PEN Dの最初の現像

2019年の年明けそうそうに買った「OLYMPUS PEN D」ですが、お店でフィルム交換の仕方を教えてもらうついでに富士フィルムの「業務用400」をつめて、さっそくバシバシとスナップしてみました。

 

kentarot.hatenablog.com

 

雨の日以外はほぼ毎日歩いてで通勤しているので、通勤中や昼休みの散歩中にコートのポケットにいれて、なにかよさげなものや面白いものがあったらさっと撮る感じです。こういうときにポケットに入るサイズ(108x67x50mm)なのは助かります。

ほとんどはf8に絞ってシャッタ―スピードは1/125~1/500、距離は5mか無限遠に設定して撮っています。「業務用100」を入れたと途中から勘違いしていたのですが、そんなに露出がシビアでもないので、まあまあ見られる絵になった気がします。

古いカメラで作例も少ないので、購入を考えている人の参考なればいいかと。(フィルターの写真以外、すべてOLYMPUS PEN D/FUJIFILM 業務用400)

 

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OLYMPUSのカメラは、XZ-1というずいぶん前のコンデジを使っているのですが、ZUIKOレンズ、悪くないですね。

 

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夜の撮影でも結構頑張ってくれます。

 

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OLYMPUS PEN Dには43㎜のフィルターを付けられるので、「MARUMI」のプロテクトフィルターをつけました。このまま持ち歩いてサクッと撮れるように、キャップもつけずにポケットに入れています。

 

 

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今年はこのカメラでいい写真が撮れることを祈りつつ。

 

セラミックコーヒーフィルター『224 porcelain Coffe hat』はコーヒー好きには一度ためす価値アリ

重度(おそらく)のコーヒージャンキーです。だいたい1日2~4杯をオフィスのコーヒーメーカーで飲んでいる毎日です。

もともと紅茶党だったのですが、20年以上前にアメリカに留学し、学校のダイニングホールにある、新聞のインクを煮詰めたようなコーヒーをがぶがぶと飲んでるうちにコーヒーに目覚めました。

留学から帰ってきたところに大学のそばに本格的なコーヒーを出してくれる喫茶店がオープンし、そこの雰囲気が大好きで、オーナーとも仲良くなってコーヒーの淹れ方のイロハを習いました。

豆の選定から焙煎からオーナーが一人ですべてやっていて、インテリアはすべてアーティストに特注した一点もの。10席くらいしかない店内に冷蔵庫くらいのパラゴンのステレオセットがあるリッチな空間の割には、コーヒーは1杯400円でした。

オーナーがそのあたり一帯の地主さんで、お店が入っている建物自体も所有していると話していた記憶があるので、おそらく道楽でやっているようなお店だったのだと思います。(じっさい不定休で、営業日や時間はナゾした)

コーヒーの味を覚えたころにそんな出会いを果たしてしまえば、もうハマるしかないわけで、当時の自分のバイト代からしたらやや高めの銅製のポットを買い、手回し式のグラインダーを買い、20年以上同じものを使い続けています。

 

そのお店ではネルドリップでコーヒーを淹れていて、もちろんネルドリップにも一時期ハマっていたのですが、ネルの管理がとにかくたいへんであえなく挫折。それ以降はふつうのカリタとペーパーフィルターでコーヒーを落としてきました。

 

そこでたまたまみつけたのが224porcelain(ニーニーヨンポーセリン)のセラミックコーヒーフィルター『Coffe hat(カフェハット)』でした。

 

 

224porcelainはお茶所として、また日本でも有数の温泉地としても有名な佐賀県嬉野市で作られる陶磁器・肥前吉田焼。「224」はその小さな産地・肥前吉田に生まれた磁器のブランドです。

 とのことで、伝統的な陶磁器の製法を生かしつつ、モダンでミニマルなキッチン用品やカトラリーなどを製造販売しているようです。

 

池袋西武のロフトで取り扱いがあるということでさっそく実物を見に行き、デザイン的にも気に入ってしまったので即GET。

 

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こんな立派な貼り箱に入ってます。「ザ・ミニマルデザイン」といったところ。

 

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箱をあけるとこんな感じです。左の江戸時代の足軽がかぶる傘のような黒いほうがコーヒーフィルター本体(カフェハットというネーミングの由来)。右の黄色い三つ葉のクローバー型のフレームはこちらも投機でできていて、フィルターの台座になります。(台座のカラーバリエは他に青、赤、白があるようでした)

 

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目には見えないミクロな穴が開いていて液体だけを通すフィルターになっています。こんな感じで水の落下速度はかなり早いです。そして「フィルター自体で浄水器の機能もある」とのことだったので、ふつうに水を入れて飲んでみました。そして味は確実にまろやかになります。

 

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豆セット。ちょっとまだどのくらいの粗さで豆を挽くかは調整が必要なようです。個人的にはもう少し粗挽きのようが良さそうでした。(追記:メーカー推奨も粗挽きとのことでした)

 

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使い方はふつうのペーパーやネルのフィルタードリップと全く同じです。蒸らし時間も30秒で。

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このクローバー型台座の特徴として上からのぞき込めるというのがあります。写真のようなガラス製ポットに落とすときは関係ないのですが、中身が見えないマグカップなどに一杯ずつドリップするときなどには、どれだけの量になってるかをこのすき間からのぞき込めるというわけです。

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ドリップ中。動画じゃないと分からないですが、抽出速度はそんなに遅いとは感じませんでした。ちょろちょろと気持ちのいい音を立てて落ちていきます。

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完成です。味は水の時に試したのと同様にまろやかです。そしてペーパーのにおいが残らないので、香りもかなり純度が増した感じです。ブラインドテストをしたら9割以上の人が違いが分かるのではないか?と思うくらい変化があります。

この味のために3780円を出すのは個人的にはアリかなといったところでした。

 

買ってよかった点をまとめるとこんな感じです。

 

・味、香りは間違いなくあがる。

・ペーパーフィルターのストックが切れててもコーヒーが飲める。

・なんだかこれでコーヒーを淹れるとアガる。

 

ただ、こちらのフィルター、いくつかいただけない点もあります。個人的には下の点がマイナスだなあと。

 

・コーヒーを淹れ終わった直後に、このフィルターと台座のセットを置いておくマグカップのようなものが必要→洗い物が増える(シンクにそのまま置いてもいいのですが、なんとなくフィルターを直置きしたくない)

・何度か使うと豆が目詰まりをするのでフィルターを直火で焼かなければならない。

・陶製で華奢なので扱いに気を遣う。

 

僕も毎日飲むコーヒーを常にこれで淹れるか?と言われたら、おそらく返事は否でしょう。ペーパーフィルターでのドリップと併用することになっていくと思います。

 

 コーヒー好きは豆をわざわざ手動のグラインダーで挽いたり、凝り始めると豆を焙煎したり、選り分けはじめたりする好事家なので、このくらいの手間はあまり気にならないかもしれませんが(笑)

 

この黒い帽子を逆さにしたような器に満たされた茶褐色の粉にお湯を落とし、そこから立ちのぼる香りに鼻腔を満たされ、細かな泡を見ていると、ある種のマインドフルネス状態になれます。そんなプチ・スペシャルな時間も悪くないものです。

 

 

 

 

OLYMPUS PEN D を買いました

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引っ越して新しく住処を構えた近所に、昔ながらの写真屋さんがあります。現像や証明写真の業務をこなす傍ら、ロモグラフィーのカメラキットを作る会などをやっている面白い写真屋さんだったようですが、残念なことに今月いっぱいでお店を閉めて練馬に移転するとのお知らせが出ていました。

こちらの写真屋さんはオリンパスの中古フィルムカメラの販売もやっていて、このたび閉店セールということで「OLYMPUS PEN」シリーズが10台あまり特価で売られていました。

しばらくカメラも買っていなかったのですが、お店の主人も物腰の柔らかいステキな人で、お話しも盛り上がったのでついつい財布のひもが緩んでしまいました。

 

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OLYPUS PEN Dです。シリアルナンバーは17万番台。1962年から1966年の間に製造されていた、当時としては高級なハーフカメラと言われています。ハーフカメラとはカンタンに言うと35㎜フィルムを2等分して撮影できるカメラで、36枚撮りのフィルムであれば、2倍の72枚の撮影が可能なカメラです。

当時のカメラとしてはかなり明るい、Zuikoのf1.9、32㎜のレンズを搭載しています。皮も全部張り替えられ、内部清掃もされ、ファインダーも非常にきれいな一台です。レンズの右についているでっぱりは焦点距離の調節ノブで、ピントを合わせるのではなく目測で距離を測って撮影します。

 

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シャッタースピードは1/500まであって、あまり使う機会はないですが、バルブ撮影もできます。ご主人みずから全バラしてメンテしてあるので、絞りもヌルヌルと子気味良く動き、低速シャッターもフィルム巻き上げもばっちりでした。

 

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 右端がフィルムカウンターです。三角のちっちゃい針がついているのがカワイイです。メモリも72まであります。中央のメーターは露出計で、カメラ前部にある受光部から入る光量からLV値を測定して、適正露出を図ってくれる機構のようです。

ですが、ふだんから露出計の無いカメラで撮っているので、あまり参考にすることもないかなと個人的には思っています。

 

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Leica M4とのサイズ比較です。手のひらにすっぽり収まるほど小さいですが、このカメラ、400グラム以上はあるとのことで、ズッシリと重いです。しかしこの金属の塊のズッシリとくる感じがホールド感を増し、シャッターを切る際にはとても心強いです。

そして何よりもこのカメラの気に入ったところはシャッター音です。「チッ」という小さい音がして上品にシャッターが切れます。こういうことを言い出したらいよいよヤバイなという感じはしますが。

 

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ビビりなのでまだ外に持ち出して20枚ほどしか撮っていませんが、43㎜のフィルターがつけられるようなので、安いプロテクトフィルターを買ってつけてみたいと思います。

初めてのハーフカメラ、どんな写真が上がってくるか楽しみです。ふつうにカメラを構えると縦位置なのも新鮮。ポケットにも入るサイズなので、ガシガシ使っていけたらと思います。というかガシガシ使わないと72枚をなかなか撮り終えることができません(笑)

このカメラを買った写真屋さんはJR板橋駅前の「彩色兼備」というお店です。1/31まで移転のためセールをやっていて、PENシリーズはすべて税込みで8000円とのことでした。PENをお探しの方は一度足を運ばれるのもいいかもしれません。

fujicolor plaza 彩色兼美

 

はじめての人間ドック

ドック申し込み

会社のスタッフに慢性的に病気がちな人がいて、糖尿の気配がある人もいて、だんだんと社員全体の健康的な心配が増えてきたこともあり、スタッフ有志で人間ドックを受けることにしました。

脳ドックと人間ドックの基本コースで約60000円。個人で負担するとなるとかなりの高額ですが、スタッフのQOL向上につながるということであれば、ということで福利厚生の一環としてサービスを受けられるように手配しました。

胃の検査が通常コースではバリウムによる検査になっていましたが、オプション料金を払って胃カメラによる検査を選択。取引先の方の身内の方が医療従事者なのですが、バリウムによる造影は読図が難しく、精度的にはカメラの方がよいとのアドバイスをいただいていたので、カメラにしました。カメラ好きですし。

高校時代に急性胃炎が何度か発症したことがあり、胃カメラを飲んだ経験はあったのですが、経口胃カメラはやはりツライので経鼻胃カメラにしました。口からやっても鼻からやってもオプション料金は同じ4320円でした。

 

EPARKという施設予約サイトから簡単に予約でき、しばらくすると選んだ病院の窓口から電話連絡があります。僕はブクロの民の一員として池袋北口長汐病院で受診してきました。

www.docknet.jp

ドック前夜

電話では健康診断時に訊かれる既往症の有無や、MRIを受診するための問診などがあります。念のため予約日に体調不良などがあって受信できない場合についても聞いてみたのですが、キャンセル料は一切かからず、別日に予約してもらえれば大丈夫とのことでした。電話口の方の対応もとても丁寧でした。

長汐病院 社会医療法人社団 大成会

 

さて、受診日が決まると、しばらくして問診表や事前採取のためのキットが送られてきます。便の検査2回分と、尿検査用のコップ&試験管が入っていました。

尿検査は健康診断時に行う時と同じく紙コップで採取して、それを密封できる試験管のようなものに移すだけです。便検査にも丁寧なマニュアルがついていて問題なく採取することができました。生まれて初めて洋式便座に逆向きに座るということをしました。

検査前日は21時以降は食事禁止。晩御飯も基本的には脂っこいものは避けた方が良く、アルコールも禁止とのことでした。24時以降は水、アメ、ガム、タバコなど一切のものを口にしないようにとの注意書きがされていました。

 
ドック当日

検査当日の朝は排尿したものを尿検査提出用に採取します。腹部エコー時に膀胱に尿がたまっていないと正しい結果が出ないとのことで、その後おしっこはガマン。近所の病院にしておいてよかったです。

検査当日8:30に病院受付に行き、体温を測り、8:45から検査開始です。受付で2400円のオプション料金でピロリ菌の検査を追加できるとの説明があったので、「まあそのくらいの金額なら」と追加しました。先に言っておいてほしいとちょっと思ったり。

更衣室で上下ジャージのような検査着に着替えます。長汐病院の方はとても親切なのですが、受付のベンチなどで説明を受ける際に、床に膝をついて説明してくださるのがちょっと恐れ多い感じでした。

検査はおおむね健康診断と同じで、待ち時間もほとんどなくどんどこと進んでいきます。そして山場はやはり頭部MRI胃カメラとでした。

 

MRIへイン

MRIは強力な磁場を発生する検査装置のため、金属類を身につけていないか、体内にボルトなどが埋められていないか、タトゥーはしていないか、などの問診を受け、金属探知機によるボディチェックがあります。(タトゥーに関しては諸説あるようですが、おおむね最近のタトゥーには問題が無いみたいでした)

「金属反応ナシ!オールクリア!」なところで、いよいよあの映画やドラマなどで見る円筒形のマシンとご対面です。「ゴン ゴン ゴン ゴン」という通奏低音のような機械音をあげるマシン。怖さはあまり感じずワクワク感が増してきました。

マシンにスライドインできる診察台に寝かされ、頭部を固定されていきます。ちょうど荷造り時の空洞をうめるように柔らかいクッションでアタマを固定され、最後にプラスチック製の仮面のようなもので固定されます。ハニバル・レクターか、鉄仮面かといったところです。

そのまま目を閉じるように促され、診察台が動いてマシン内へ。棺桶のような閉所なのでしょうが、目を閉じているのでよくわかりません。

さきほどの「ゴンゴン」した音から一転して、なんとも言い表しづらい工事現場的なマシン音がギャリギャリと鳴り始めます。これは磁場を発生させるためにマシンががんばっている音とのことでした。

MRIルームにはリラックスを促すためかクラシック音楽が小さいボリウムで流れているのですが、検査が始まると機械の作動音で全く聞こえなくなります。あの音楽に意味あるのかーい!とちょっとツッコミながら脳を検査されました。

正確な時間はよくわかりませんが15分ほどでMRI検査は終了。うるさいにはうるさいのですが、目を閉じて横になっていると割と眠くなりました。

 

胃カメラで体内ツアー

次は最後の山場「胃カメラ」(胃部内視鏡)です。

カメラを鼻に突っ込む前に同意書へのサインを求められます。検査による事故事例があるとのことなので同意書が必要なようでした(たしか0.007%の確率だったかと)。ここまできて同意しないを選択する人もなかなかいなさそうですが、まあ手続きは手続きで重要なのでふつうにサイン。

鼻からカメラを入れるため鼻の血管を点鼻薬で収縮して、さらに鼻にゼリー状の麻酔をいれられます。横になってなるべく上向きの姿勢を取るように言われ5分ほど待機。仕組みはよくわかりませんが、鼻の麻酔がこれで効くようです。

診察台には横向きに寝ます。アタマのちょっと上あたりにディスプレイが置かれ、リアルタイムでレンズがとらえた映像を受診者も見ることができるようになっています。カメラを操作する男性スタッフとアシスタントの女性スタッフの2名体制で検査は行われました。

「うどん食べてむせたときに鼻からうどんがでるのと同じような感じですよ」とのご説明をいただくも、そんな状況になったことが無いので想像で補いました。

「オエっとなるけど、なるべくこらえる」、「力を抜く」などのアドバイスをいただきいよいよカメライン。5ミリくらいの細さのチューブがズブズブと鼻の中にいれらていきます。痛くはないのですが、何とも言い難い異物感がハンパないです。

といっても3分もすれば異物感には慣れました。「いま食道と気道のあたりですよー」とカメラの到達点を口頭で説明され、ガイドつきの体内ツアーの始まりです。

 

胃の下部に到達すると何やら白っぽい箇所があり、「あー、軽く胃炎起こしてますね」とのご指摘。自覚症状がまったくなかったのでちょいとビックリ。「他はキレイですね」と説明され、さらに十二指腸へカメラは進んでいきます。

もちろん自分の十二指腸なんて見たのは初めてですが、「キレイですねー」と間の抜けた解説をいただき一安心。カメラは来た道を戻っていきました。

 

カメラを入れてる間はそれなりにツラく、えづきそうになって涙が出ます。そのたびスタッフの女性が「がんばってくださーい」「だいじょうぶですよー」などと励ましてくれるのが、苦しいながらもちょっと面白かったです。感情労働は大事ですな。

終わった後に我が胃と十二指腸への軽いレビューを言い渡され、検査はすべて終了しました。カメラをいれるときに空気を送り込んでいるので、しばらくゲップがでるとのことでしたが、オナラも出やすくなってた気がします。

 

まとめ

すべての検査が終わって受付で支払い。ほかの病院はよく知りませんが、長汐病院は現金一括払いのみなので、諭吉さん6枚プラス胃カメラ代を払って病院を後にしました。

病院を出たときには11:30になっていたので、検査にかかった時間は150~180分くらいでしょうか。待ち時間は長くても5分程度で、どんどんと検査を受けることができました。

長汐病院は見た目は昭和テイストばりばりで、しかも池袋北口ラブホ街のど真ん中(受付の目の前がラブホの入り口です)にあり、ちょっと大丈夫なのか?と思ってしまう点もありますが、スタッフの対応はとても親切丁寧で、ストレスを感じることはまったくなかったです。

検査棟がふたつにわかれていて、15メートルほど歩いて外を移動しなければならないのですが、その際にはラブホ街を検査着姿で歩くという稀有な体験もできます。12月に検査着一枚で外を歩くのはちょっと寒いですが、申し出ればひざ掛けなどを貸してくれるとのことでした。

検査結果は3~4週間後に郵送されるとのことでしたが、12/5に検査を受け、12/28に検査結果を受け取ることができました。胃炎が少しショックでしたが、おおむね問題なさそうとのことでとりあえず元気なようです。

そんなこんなで僕のはじめての人間ドック体験でした。

 

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写真は池袋大橋から池袋を望む光景。この階段を下りて右に曲がると長汐病院があります。(現場監督ZOOM/Oriental Seagull100)

BarbourオイルドジャケットをFJALLRAVENグリーンランドワックスでリプルーフする

いろいろな思いから手に入れてしまったBarbour(バブアー)のBEAUFORT(ビューフォート)オイルドジャケットですが、約5時間の作業を終えてオイル抜きをした結果、ふつうのコットンジャケットになってしまったため、防寒性と防風性は下がってしまいました。(たぶん防水性も)

 

kentarot.hatenablog.com

 

Barbourのオイルドジャケットは、通常はのBarbour公式のワックス(ソーンプルーフドレッシング)を使用して「リプルーフ」と呼ばれるオイルの再塗布を行い、また元の状態に戻すことが推奨されています。

 オイル臭の無いワックスも販売されていて、ニオイについては問題ないというレビューが多いですが、べたつきについては触れられていないので、やはり公共交通機関に気兼ねなく乗るのは躊躇されるのではないか、と思ってしまったわけです。

 

そんなこんなで公式のワックスの代用品としてリプルーフできるものを探していたところ、ある動画を見つけました。

 

www.youtube.com

軍用テントを石鹸みたいなワックスで防水加工するという動画です。ここで使われているワックスは「Greenland Wax(グリーンランドワックス)」というもので、蜜蝋とパラフィンでできているとのことでした。

 

ググってみるとこのワックスを自作している方も多いのですが、なんとKANKEN(カンケン)バッグで有名なFJALLRAVEN(フェールラーベン)で市販されているということを知りました。

 

こちらは商品名の通り、フェールラーベン社の「G-1000」というアウトドアウェア専用のワックスで、Barbourのソーンプルーフと同じく、再塗布してウェアの防水性や防風性を上げるのに使われるもののようです。

調べてみるとコットンなら何でも使えそう(たぶん)で、一昔前にあった(今でもあるのか?)アダムエロぺのパラフィンコートパンツなども要はこれと同じ処理をしているようでした。

 

これは…Barbourのオイル抜きジャケットにも使うことができるんじゃないか…いやできるはずだ、ということで「グリーンランドワックス」という福音に救いを求めることにしたのです。

 

AMAZONでポチっても良かったのですが、ちょうど新宿に用があったので、新宿の小田急ハルク内のFJALLRAVENショップで割と簡単にゲット。1620円でした。

 

というわけでソーンプルーフの代用品としてフェールラーベンのグリーンランドワックスをオイル抜きしたBarbourジャケットに塗っていくことにします。(公式に推奨されていないあくまで自己満足のリメイクです。予めご了承ください)

 

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ワックスのサイズ感はこんな感じです。ふつうの石鹸やトランプのサイズといったところでしょうか。

 

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非常に簡単な取説が箱に書いてあります。3)の「リピート」がこの作業のすべてを物語っています。 必要なのはただただ根気です。

 

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紙製の外箱をあけると、直にワックスが入っています。匂いをかいでみたところ、まったくの無臭です。

 

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素手で持って擦り付けるように塗っていきます。でっかいクレヨンでデコボコのある画用紙に塗っていくような感じでしょうか。体熱で溶けることも特にありませんでしたが、気になる人は軍手などをした方がいいかもしれません。

 

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ワックスを塗った跡には薄い白い層ができます。これをアイロン(もしくはドライヤー)の熱で溶かすことで繊維の中にワックスを浸透させ、防水(撥水)加工していくというワケです。

 

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どんなふうに色合いが変わるのかが心配だったので、まずポケットの裏で色の変化を確認しました。色が濃く出ているところが、アイロンを当ててワックスを溶かしいれた箇所です。

繊維の凹凸があり、そもそもオイル抜きの際の色ムラがあるので均一にはいきませんが、明らかに濃い色になっているのがわかるかと思います。

 

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ポケットのフタの裏地全体にワックスを塗ってアイロンをかけた状態です。ボタン周りはアイロンだと溶かし込めないのですが、こちらはあとでドライヤーで処理していくことにします。

 

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布地の厚みがあって、繊維のヨレもあるので、均等に塗るのがなかなか難しいです。なるべく固いものを敷いてすりつけたほうがワックスのノリがいいので、鍋敷きを敷いてやりました。プラスチック製のまな板のようなものの上でやると良さそうです。

 

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もうひたすらに根気よくこすりつけていきます。必要なのはただただ根気です。前身ごろや背中など広い部分は、ワックスの擦り付けによってシワが寄りやすいですが、あとでアイロンをかけるのでシワは伸ばせます。

 

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ワキ下などは構造が複雑なので塗りにくいですが、まあそんなにワキ下を見せることもないので気にしないでいきます。根気が続かない個所もあります。

 

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ボタンまわりはワックスを塗りづらく、またアイロンの先端が届きにくいのですが、なるべくワックスのカドを使って塗り込み、ドライヤーで溶かしいれると、わりと浸透していきました。右がアイロンだけで処理したボタンまわり、左がドライヤーで溶かし込んだボタンまわりです。ワックスがボタンのまわりにも浸透しているのがわかるかと思います。

 

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半分だけワックスしてアイロンをかけた状態です。色の変化がだいぶわかります。なんとなく元の状態の方が良かったような…という気もチラっとしましたが、雨風に強い子になってもらうために、作業を進めていきます。

 

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ちょっと光の具合が変わってしまったので前の写真と比較しにくいですが、全体のワックス塗布とアイロンがけが終了した状態です。色ムラはどうしてもでてしまいますが、いい味になったと思っておくことにします。ワックスがちょうど洗濯のりのような働きをしているのか、オイル抜きだけした状態よりもパリッとした触り心地になりました。

 

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ジャケット一着分を塗り終わったワックスです。だいぶ残っているので、何度か重ね塗りをして、もう少し色の変化を見てみたいと思います。(箱の取説にも「リピート」とありましたし)こちらのワックスはいろいろなモノに使えそうのなので、エコバッグのような薄手のコットンバッグなどにも塗ってみたら面白いのではないかと考えています。

 

さて、肝心のジャケットを着て外に出て歩いてみたところ、ワックスの塗布によって防寒性と防風性は明らかに増したと感じられました。まだ撥水性能は試してないのでわかりませんが、気長に雨を待ってみたいと思います。

作業にかかった時間ですが22:00に始めて、終わったころには日付がかわって2:00になっていました。4時間にわたって「ワックスかける、ワックス溶かす」の作業をしていたことになります。

作業の段取りとしては、ワックスを塗る作業がけっこう手首に来るので、全体にワックスを塗ってからアイロンをかけるのではなく、「パーツに分けて塗ってはアイロンがけ」というやり方の方がラクかなと感じました。

 

Barbourのオイルドジャケットをオイル抜きして、公式ワックスを使わずにリプルーフする試み。オイル抜きもそうですが、ますますジャケットに対しての愛着が増しました。

ふつうにBarbourの公式ワックスでリプルーフするのがどうしてもためらわれてしまう方には、選択肢の一つとしてアリかもしれません。

 

 

(ハーフサイズの50gのワックスもあるみたいですが、手で持って塗る際にはある程度の大きさがあったほうが力が入れやすく作業がしやすいので、断然100gの方をオススメします)