ビックカメラや新宿ヨドバシフィルム館でみるたびに気になっていたタングステンフィルム『Cinestill 50Daylight』を初めて使ってみました。
メーカーのオススメ文句によると
映画のワンシーンを切り出したようなイメージで撮影できます。
映画用デーライトタイプのISO50カラーネガフィルム。
現像は一般的なカラーネガ現像 (C-41) できます。
とのこと。
なんとなくこう、青ずんだ、北野ブルー的な感じで撮れそうな気持ちにさせてくれる。ワクワクする文言です。
ですが、 ご存知の方も多いと思いますが、このフィルム、35㎜で36枚撮りがなんと1980円~もします!
た、高い…高すぎる!
というわけで、ふだんなら絶対手が出ない感じなのですが、なんと荻窪の「さくらや」さんで特売品1620円が、さらに見切り品(消費期限が近付いているフィルム)になって1200円(税込み)で売られていたのをGETできたので、ついに使ってみました!
(もうちょっと待ったら1000円切ったりするのだろうか)
下の写真は小向マーケットから多摩川大橋の近辺に行った時に撮ったものです。現像はビックカメラのフォトコーナーに特別な注文をせずに出してみて、ネガの取り込みもビックカメラ(フジカラーCD)でやってもらっていました。
すべてカメラはLeica M4、レンズはSummarit 50mm f1.5で撮っています。クセ玉なので参考になるかはわかりませんが、以下作例です。
彩度はあまり高くなく、落ち着いた色合いです。
絞って撮ったもの。多摩川大橋の鉄骨の質感などはそれなりに出てるように見えます。
川べりで遊ぶ少年たちを橋の上から。青の微妙なグラデーションはそれなりに豊かな発色に見えます。
人肌はこんな感じです。(上に黄色い半透明の屋根があります)
使ってみた感想としては、Summarit 50mm f1.5のようなオールドレンズと組み合わせると、ポワポワした画になりすぎて、ちょっと眠いかなーといった印象です。
この日は風が強く空気も澄んでいてビックリするくらいの晴天だったので、光量不足の心配はありませんでしたが、このフィルムはなにせiso50。天気によっては使えるシーンがだいぶ限られてしまうのでは?といったことも感じました。(夜用のiso800のタイプもあるので、また使ってみたいと思います)
映画っぽいとか、ドラマチックな絵になるといった印象も、正直なところあまりありませんでした。もう少し現代的なレンズと組み合わせて使ってみて比べられればと思います。また安く手に入れることができればですが。